Lauraのふるさと=イギリス


 Lauraのふるさとであるイギリスについてご紹介するページです。

歴史とその言語
イギリス=英国の正式名称をご存知ですか?グレートブリテン及び北アイルランド連合王国英語United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandという実に長い名前です。連合王国という名前からも想像がつきますが、もともと一つの国ではありませんでした。現在その国土は大きく分けて、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという4つの地域からなっていますが、本来はそのひとつひとつがそれぞれ独立した国でした。実は以上の4カ国のうちイングランド以外はもともとそこに住んでいたケルト系の人々の国であり、その言語も英語とは全く違う独特なものです。そこに本来はヨーロッパ大陸の北部、現在はドイツやデンマークにあたる地域からアングロ・サクソンと呼ばれる人々が紀元5〜6世紀にかけて移住してきたのです。彼らはグレートブリテン島と呼ばれる島の南部を支配し、そこがアングル人の名にちなんでアングルランド、後になまってイングランドと呼ばれるようになります。ちなみにサクソン人の名は現在のサセックス、ウェセックス、エセックスなどの地名に名残をとどめています。そして、そのイングランドが勢力を拡大し他の国々を次々に支配していったという歴史があります。その過程は現在のイギリス国旗であるユニオンジャックにもよく現れています。<右図参照>

英語について
 英語=Englishとは、はじめはEnglandの人々が話していた言葉でありScotlandをはじめとする他の国々は全く別な言語を話していたのですが、上記のような歴史的経緯によって今ではほとんどの地域で使われるにいたっています。そのため英語は同じ島内の他言語(スコットランド語、アイルランド語、ウェールズ語など)よりは、むしろドイツ語やオランダ語、スカンジナビヤ諸国の言葉に近いのです。さらには16〜17世紀以降の英国の海外進出によって、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドをはじめとし、世界中の国々で英語が用いられようになっているのは周知のとおりです。

デボン州
 Lauraはイングランド南西地方デボン(DEVON)州の出身です。州都はExeter(=エクセター)、大昔ローマ帝国によって築かれた古い都市で、Lauraもそこで生まれました。しかし、デボン州の中ではアメリカ建国者として知られるピルグリム・ファーザーズたちが出航したプリマスの方が有名かもしれません。あるいはアンモナイトなどで知られる地質年代名(デボン紀)として。イングランド南西地方は海に面していて気候も温暖で、イギリスの中でも人気の高いエリアになっています。またデボン州はcream teaが有名で、紅茶とスコーンにデボン特産のクロテッド・クリーム、ジャムを添えていただきます。右図の左側手前にあるのがクロテッド・クリーム(またはデボンシャー・クリーム)で、乳牛の中でも特に脂肪分が多くて濃厚な、ジャージー種という牛のミルクから作られます。スコーンを2つに割り、まずバターを塗った上にジャムとクロテッド・クリームをたっぷりと乗せ、紅茶と一緒にいただくのがcream teaです。It's really delicious!